「ところで…。君、もしかして…って、あっ!ちょっと待ってっ」
振り返ると既に鞄を拾い上げ、背を向けて歩き始めていた咲夜に気付き、男は慌てて声を掛けた。
「待って待ってっ!少しだけで良いから話をさせてくれないかな?決して怪しい者じゃないからっ!ねっ?」
自分も側に放っていた荷物を素早くかき集めると、馴れ馴れしくも横に並んでくる男に。咲夜は、とりあえず足を止めて視線を向けると無言で続きを待った。目の前の相手からは、特に不穏な『声』は聞こえてこなかったから。
「実は僕、動物関係の仕事をしていて…」
そう言って男は何処からか名刺のような物を取り出すと、こちらに差し出して来た。
「本業は獣医なんだけど色々やってて、ペットは勿論のこと、野生の動物たちの救済なんかもしてるんだ」
そう言って渡された名刺には『おおぞら動物救済センター』と書かれていて、その下には『大空 辰臣』と本人の名前らしきものも記載されていた。
「獣医…」
ちょっと、意外だった。
自分よりは上だとは思っていたけど、見た目からまだ大学生くらいかな?と思っていたのだ。
「君、どちらかというと動物好きな方だよね?」
「別に…普通に、ですけど…」
裏表のある人間よりも動物の方が心が純粋で素直なので、一緒にいるのが楽だというのはある。この能力がある為、動物側がこちらに訴えてくる気持ちは解るので、普通の人よりも意思疎通は出来る方だし、好きか嫌いかと言われれば断然好きなのだけれど。
でも、流石にそれを人に言うつもりはないし、何よりこの人物の意図がまだ分からない。
振り返ると既に鞄を拾い上げ、背を向けて歩き始めていた咲夜に気付き、男は慌てて声を掛けた。
「待って待ってっ!少しだけで良いから話をさせてくれないかな?決して怪しい者じゃないからっ!ねっ?」
自分も側に放っていた荷物を素早くかき集めると、馴れ馴れしくも横に並んでくる男に。咲夜は、とりあえず足を止めて視線を向けると無言で続きを待った。目の前の相手からは、特に不穏な『声』は聞こえてこなかったから。
「実は僕、動物関係の仕事をしていて…」
そう言って男は何処からか名刺のような物を取り出すと、こちらに差し出して来た。
「本業は獣医なんだけど色々やってて、ペットは勿論のこと、野生の動物たちの救済なんかもしてるんだ」
そう言って渡された名刺には『おおぞら動物救済センター』と書かれていて、その下には『大空 辰臣』と本人の名前らしきものも記載されていた。
「獣医…」
ちょっと、意外だった。
自分よりは上だとは思っていたけど、見た目からまだ大学生くらいかな?と思っていたのだ。
「君、どちらかというと動物好きな方だよね?」
「別に…普通に、ですけど…」
裏表のある人間よりも動物の方が心が純粋で素直なので、一緒にいるのが楽だというのはある。この能力がある為、動物側がこちらに訴えてくる気持ちは解るので、普通の人よりも意思疎通は出来る方だし、好きか嫌いかと言われれば断然好きなのだけれど。
でも、流石にそれを人に言うつもりはないし、何よりこの人物の意図がまだ分からない。



