それでも巣に戻す為には仕方ない。少しの間、親鳥にもヒナにも我慢して貰うしかないか。そう決心を固めた時だった。
「それ、もしかして雛?」
突然、横から声が掛かった。小鳥にばかり気を取られていて人が来たことにさえ気付かなかった。少しだけ驚きつつも無言で声のした方を振り返ると、そこには一人の見知らぬ男が立っていた。
そんな咲夜の様子に男は人懐っこい笑顔を向ける。
「この上の巣から落ちて来ちゃったんだね。可哀想に…。よし!すぐに戻してあげよう」
まるでそれが当たり前のことのように一人頷くと、持っていた荷物をそこらに置いて腕まくりをしながら傍までやって来た。どうやら、木に登る気満々のようだ。
「………」
ヒナを両手に乗せたまま、男の勢いに押されて何も言えずにいる咲夜に気付いたのか、男は少しだけ申し訳なさそうな顔をして笑って言った。
「突然、声掛けちゃってごめんね。驚かしちゃったかな?女の子に木登りなんて危ない真似させられないからさ。登るのは僕に任せて」
男は右拳で自らの胸をトンと叩くと「ね?」と笑顔でアピールをした。その邪気のカケラもない明るい笑顔に、咲夜は戸惑いながらも小さく頷いて返すしかなかった。
その人物が傍まで来ると、咲夜より少し目線が上くらいで然程背は高くなく、細身の体型なのが分かった。身軽そうといえばそうなのだが、少し長めのふわふわした髪に眼鏡という、ちょっぴり見た目インドアな雰囲気の青年に少しだけ心配になる。
(大丈夫かな…?)
「それ、もしかして雛?」
突然、横から声が掛かった。小鳥にばかり気を取られていて人が来たことにさえ気付かなかった。少しだけ驚きつつも無言で声のした方を振り返ると、そこには一人の見知らぬ男が立っていた。
そんな咲夜の様子に男は人懐っこい笑顔を向ける。
「この上の巣から落ちて来ちゃったんだね。可哀想に…。よし!すぐに戻してあげよう」
まるでそれが当たり前のことのように一人頷くと、持っていた荷物をそこらに置いて腕まくりをしながら傍までやって来た。どうやら、木に登る気満々のようだ。
「………」
ヒナを両手に乗せたまま、男の勢いに押されて何も言えずにいる咲夜に気付いたのか、男は少しだけ申し訳なさそうな顔をして笑って言った。
「突然、声掛けちゃってごめんね。驚かしちゃったかな?女の子に木登りなんて危ない真似させられないからさ。登るのは僕に任せて」
男は右拳で自らの胸をトンと叩くと「ね?」と笑顔でアピールをした。その邪気のカケラもない明るい笑顔に、咲夜は戸惑いながらも小さく頷いて返すしかなかった。
その人物が傍まで来ると、咲夜より少し目線が上くらいで然程背は高くなく、細身の体型なのが分かった。身軽そうといえばそうなのだが、少し長めのふわふわした髪に眼鏡という、ちょっぴり見た目インドアな雰囲気の青年に少しだけ心配になる。
(大丈夫かな…?)



