先生と生徒

「じゃあ、俺は職員会議あるから教室の鍵閉めよろしくな、はやく帰れよ」

先生は私の頭から手を離して、教室の引き戸へと歩き出す。

「先生また明日ね!」

私はクシャクシャにされた髪を手でとく仕草をし、赤面しているであろう顔を隠しながら言う。

「また明日な、寄り道すんなよー」

先生は大人だ。だけど、ふと見せるその無邪気な笑顔で、今日も私は昨日の私よりも先生が大好きになるのだ。