うっ!

突然呼吸が出来なくなった苦しさで、私は目が覚めた。

「起きろ!ホームルーム終わったぞ。」

瞼を開けた先には、私の鼻をつまんでイタズラっぽく笑う担任がいた。

「先生、鼻つまむのやめて、苦しい」

鼻をつままれた私の声はいつもよりも変な感じに高くなっている。

「ふっ!変な声だな」

担任は吹き出した感じで控えめに笑うと、私の鼻から指を離してくれた。