叩かれた所はちっとも痛くはなかった

でも晴人くんの優しさが

少し今の私には痛く感じた

私は抑えることの出来ない涙を流したまま

「はりゅと君 グスッ
ごめんなしゃい。わ、わたし
あのまま死んじゃうかとお、思ってて
だから、晴人くんが来てくれて良かった」

「ありがとう!助けてくれて」

そう言うと晴人くんは

「えらい!乙葉さん!もうしないでよ?
これ班長命令な」

そう言ってニカッと笑顔になった

その笑顔を歓迎するかのように日差しが

晴人くんに差し込む

それは凄く綺麗な光景で

凄く綺麗で幼いな笑顔で

私の胸は高鳴るばかりだった