いちばん星の独占権




ほら、やっぱり、りんくん。
と同時に、りんくんの異変に気づく。


異変、とはいえ、もう見慣れたものでもあるけれど。





「……あの、りんくん、今日は────」


「この前ボコボコにした上級生から逆恨みされて、ボコボコにされたんだと。ほんっと馬鹿だよねー」





りんくんに続いて保健室に入ってきたれーちゃんが、代わりに説明してくれる。さながら保護者だ。



鼻をつんと掠める鉄のような匂いの正体は、りんくんがあちこちからだらだら流している血液で間違いなかった。


りんくんがこうして血まみれになってくるのは珍しいことではないものの、やっぱりうっ、となる。




「どんな喧嘩したらこんなことに……」

「1対8は無理っつーことがわかった」

「はち……!?」




もう、ほんとに、何やってるのりんくん。




「ねー、馬鹿だよねー。三上くんも何か言ってやってよ」




れーちゃんがなるちかくんに振る。

なるちかくんは、りんくんをまじまじと見つめたあと。





「佐野って、強いの? 弱いの?」