いちばん星の独占権




思ったより手ごわいな。



絡まった糸のように、どこから手をつけていいのか、手をつけても余計こんがらがっていきそうで……。


結局、りんくんとまったく同じところで手がとまってしまう。





「んん……どうしよう……」

「ほのかでも無理なら、無理なんじゃね」





お手上げ、と早々にりんくんはあきらめようとするけれど。





「や、もうちょっと頑張る……っ」





せっかく、りんくんが勉強にやる気になってるんだもん。


そんなこと月に一度あるかないかなんだから、わたしのせいでみすみすこの機会を台無しにしたくない。




もう一度、落ちついて考えよう。




最初からゆっくり、ていねいに……。

だけど、やっぱり同じところでつまずいてしまう。




ああもう、この式さえうまく整理できれば、あとちょっとで解けそうなのに……っ。



ううう、と唸ると。





「もういーよ、さんきゅ」

「あ……、でもっ」


「助かった、追試にはならねーよーに頑張る」




りんくんが教科書をぱたんと閉じて終わらせようとしてしまう。


不甲斐ない。

せっかく頼ってくれているのに……と、唇を噛みしめたとき。





「そこは、この公式に代入すればうまくいくよ」





後ろからすっと腕が伸びてきた。





「っ、なるちかくん……!」