りんくんは、勉強ができない。
ううん、正確には、しないからできないんだ。
「……りんくん、あのね、もうちょっと授業は真面目に聞いた方がいいんじゃないかな」
「麟太郎しょっちゅうサボってるもんねー」
呆れたように頬杖をつくれーちゃん。
ちなみに、れーちゃんとりんくんは同じクラスだ。
やっぱり、サボってるんだ……。
それも、昔からだけど、だめなものはだめだと思う。
りんくんにもう一度注意しようと口を開きかけるけれど。
「いい、授業とか、いらね」
「えええ……」
不真面目街道、一直線。
「ほのかが教えてくれるなら、それでいい」
そう言って、じっと見つめてくる。
べたっと机に突っ伏しているから、上目づかい。
あまりに堂々と言いきったりんくんに、むむ、と頬を膨らませる。
上目づかいで、甘えてきたって、甘やかしてなんかあげないんだから。
だめなものはだめだ。
幼なじみとして、そこはちゃんと正しておきたい。



