『とにかく、じっとして、寝てて!』
シャッとカーテンを閉めて、なるちかくんの姿が見えなくなると、ようやく落ち着いて息を吸えた気がした。
なるちかくんには引力がある。
誰かのことを引きずりこんでしまうような……。
今、どきどき心拍数が上がっているのもそのせいだ。
『ほのかちゃん』
『なるちかくん?』
10秒も経たないうちに、カーテンの内側からなるちかくんの声がした。
またからかわれるかも……なんて、ちょっと身構えたのだけれど。
『水……飲みたい』
そうだ、なるちかくんは病人だった。
しかも、ものすごく高熱の。
水分補給は欠かせない、しっかりお水をとらないとだめ。
一瞬でもなるちかくんのことを疑ってしまったことを反省しつつ。
『ちょっと待ってて』



