そのベッドに、なるちかくんをそっと大人しく横たえるつもり────だった。ほんとうに、そのつもりだったと言わせてほしい。
他意はなかったの、ほんとうに。
……重ねて言うほど、言い訳みたいに聞こえちゃうけれど。
『っ、ちょっ』
ドスッと鈍くシーツに沈む音がした。
ほんとうに、ほんとうに、そっと寝かせるつもりだったの。
そうっとなるちかくんの肩を押した、つもりだった。
なのに、つい勢い余ってしまって。
背中から勢いよくベッドに落ちていったなるちかくん。
さらには、わたしまで後を追いかけるようにベッドに飛びこんでしまう。……なるちかくんに覆いかぶさる形で。
『……〜〜っ!』
着地したのは、なるちかくんの胸板の上。
『うっ』というなるちかくんのうめき声で、しでかしたことに気づいて声にならない悲鳴をあげた。
あ、あろうことか。
『押し倒すなんて、見かけによらず積極的なんだ』
『じ、事故ですっ!』
ぴょんと後ろに飛びのいて、なるちかくんの体から降りる。
頬を赤らめたわたしにくすくす笑いながら『強引な女の子もきらいじゃないよ』ってなるちかくんが言う。
やっぱり、第一印象のまま、軽い人なのかもしれない。
女の子を思いのままに、からかって、弄んで……。



