☆
⭐︎
꙳ ︎
「麟太郎! 今日はタコスね! ちなりんたろの奢りだから!」
「あ?」
夏休み。
今日こそはゆっくりダラダラ……と思うたび、玲奈が家に乗り込んでくる日々を過ごしていた。
正直、助かる部分もあった。
「あ、やっぱ玲奈が奢ったげる! 麟太郎傷心中だからな〜、出血大サービスってことで」
「おまえ、ほんとウゼエな」
ぼーっとしていると、ほのかのことをどうしても考えてしまうから。
つうか、玲奈も玲奈で、よく飽きもせずいつもいつも俺のところに来るよな。
こいつが俗にいう美人であることを知っている。そのくせ男の影ひとつもない。
「玲奈は、男つくんねーの」
「……。ふは、それは麟太郎次第かな〜」
「なんだそれ」
まあでも。
「玲奈に彼氏ができたらそれはそれでウゼエな」
「……っ、うっざ!!!」
ふい、と玲奈が顔を背ける。
ポニーテールがぐりんと揺れて、夏だな、となぜかこのタイミングで思った。
「あー、花火してーな」
「いいね、やろうよ」
「……」
3人で河川敷で手持ち花火をする。
それがいつもの夏だった。
でも、今年は、今年からは────。
「ほのかも誘って3人でやろ!」
「っ、な」
玲奈が俺の心を読んだかのようなタイミングでにかっと笑う。
「麟太郎」
「……なんだよ」
「私たち、なんにも変わったりしないよ。麟太郎の居場所はいつだってここにあるんだよ」
そのタイミングで、ポコン、とラインの着信音。見ると、ほのかからで。
[ りんくん(><) ちゃんと課題すすんでる? やらなきゃダメだよ ]
ああ、そうだ。
そうだった、よな。
「……やっぱ、玲奈ウゼエわ」
「は? そんなこと言うならタコス麟太郎の奢りでよろしく」
END
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꙳ ︎
「麟太郎! 今日はタコスね! ちなりんたろの奢りだから!」
「あ?」
夏休み。
今日こそはゆっくりダラダラ……と思うたび、玲奈が家に乗り込んでくる日々を過ごしていた。
正直、助かる部分もあった。
「あ、やっぱ玲奈が奢ったげる! 麟太郎傷心中だからな〜、出血大サービスってことで」
「おまえ、ほんとウゼエな」
ぼーっとしていると、ほのかのことをどうしても考えてしまうから。
つうか、玲奈も玲奈で、よく飽きもせずいつもいつも俺のところに来るよな。
こいつが俗にいう美人であることを知っている。そのくせ男の影ひとつもない。
「玲奈は、男つくんねーの」
「……。ふは、それは麟太郎次第かな〜」
「なんだそれ」
まあでも。
「玲奈に彼氏ができたらそれはそれでウゼエな」
「……っ、うっざ!!!」
ふい、と玲奈が顔を背ける。
ポニーテールがぐりんと揺れて、夏だな、となぜかこのタイミングで思った。
「あー、花火してーな」
「いいね、やろうよ」
「……」
3人で河川敷で手持ち花火をする。
それがいつもの夏だった。
でも、今年は、今年からは────。
「ほのかも誘って3人でやろ!」
「っ、な」
玲奈が俺の心を読んだかのようなタイミングでにかっと笑う。
「麟太郎」
「……なんだよ」
「私たち、なんにも変わったりしないよ。麟太郎の居場所はいつだってここにあるんだよ」
そのタイミングで、ポコン、とラインの着信音。見ると、ほのかからで。
[ りんくん(><) ちゃんと課題すすんでる? やらなきゃダメだよ ]
ああ、そうだ。
そうだった、よな。
「……やっぱ、玲奈ウゼエわ」
「は? そんなこと言うならタコス麟太郎の奢りでよろしく」
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