いちばん星の独占権




「紹介するね、こちらが夫の匡史(まさふみ)くんです。でね、こっちが幼なじみのなる────成哉くんで、こちらが勤務先の学校の生徒の、ほのかちゃん。かわいいでしょ」




新郎新婦のふたりは挨拶回りの真っ最中。



わたしとは、おそらくなるちかくんとも、まったくの初対面のりっちゃん先生の旦那さんは、ぺこり、と緊張ぎみに頭を下げた。


わたしも、ぺこ、と会釈する。




旦那さん────ええと、匡史さんを見かけるのは、あの星祭りの日以来だ。


近くでみると、大人っぽくて、でもまとう空気のふわっとした感じが、ああ、りっちゃん先生の旦那さんだなあ、と思う。




りっちゃん先生は、匡史さんを視界に入れるたび、えへへ、とゆるんだ笑い声を上げていて、ほんとうに幸せそう。


こちらにまで幸せがうつってくるくらい、だだ漏れだ。





「ふたりにはほんとうに感謝してるの。なるくんとほのかちゃんのおかげで、こうして結婚式を挙げられてるといっても過言じゃないし」



「いえ、そんな……」



「あのとき、泣き言を聞いてくれてありがとうね。なるくんも、ビシッと厳しいことを言ってくれてありがとう」





あれから、りっちゃん先生はしっかりと思っていることを全部ぶつけられたんだという。



喧嘩は一時激化して、でも、素直になればなるほど、お互いが大好きだってことを再認識したんだそう。

仲直りをしたあとは、以前にもましてラブラブになったんだって。



まさに、雨降って、地固まるってやつだ。