いちばん星の独占権




それじゃあ─────なるちかくんの告白に対して、りっちゃん先生は……とごくり、唾を飲むと。



なるちかくんはくるりと、こちらを振り向く。

つま先が、わたしをまっすぐ指した。





「好きだった、今は人として尊敬してる、だから幸せになってほしい、婚約者とちゃんと話してきたら? って言った」

「っ、え」

「なあ、ほのかちゃん、いっこ勘違いしてる」





こっち向いて、と。
なるちかくんの指先が頬をかすめた。



こそばゆい感触に、うつむいていた顔を上げると。

なるちかくんがかすかに笑って、金色が瞬いた。




「俺が好きなのは、りっちゃんじゃない」

「……へ?」



「────あーあ、本当はさ、もうちょっとちゃんとしてからがよかったんだよ。つい最近までりっちゃんのことをあれこれ話してた男が今さらこんなこと言い始めたって信じられるわけがないって、わかってたし」




っつうのは、言い訳で。




「でももう誤解されんのもキツいし、“好きなら好きだって、ぶつけてきたほうがいい” とかほのかちゃんが言ってたし」




っていうのも、結局はぜんぶ言い訳だけど。




「要するにさ」

「……っ」



「好きだよ」





優しい4文字が目の前でちかちかときらめく。

呆然とするわたしの額を、なるちかくんが軽くぱちんと弾いて。





「好きなんだ、ほのかちゃんのことが」