いちばん星の独占権




〈 ほほう、図星か。なんていうか、ほのかは本当に優しい、優しいんだけど────生ぬるいね 〉



「……っ?」


〈 三上くんが誰のことを好きだったとしても、それはほのかが三上くんのことを好きでいちゃだめな理由になんてならないでしょーが 〉



「それ、りんくんも、似たようなこと、言ってた」

〈 うわ、麟太郎とかぶったの? さいあくー 〉





げんなり吐き捨てたれーちゃん。

そのあとで、でも、と続けた。




〈 私も、麟太郎も、わかるんだよ。ほのかが、三上くんと出会ってから────とくに、ここ最近、どんどん変わっていくから。良い方向にね 〉


「そう、かな」


〈 自分でもちっとは自覚あるんじゃないです? ほのかは、明るくなったよ。楽しそうだな、楽しいんだな今、って思うことが増えたよね 〉



「……うん」



〈 最初ね、玲奈的には、心配だったわけ。三上くんって、誰にも人あたりいいっていうか、器用そうというか……あの金髪も、ゴーイングマイウェイの象徴というか、ほのかとは合わないと思ってた。けど、違ったんだよね。わかるんだよ、ほのかが三上くんに向けるのは “いい恋” だって 〉



麟太郎も、わかってるんだと思う。
れーちゃんはそう続けた。



恋にいいも、わるいも、ほんとうはないのかもしれない。


でも────たしかに、これが “いい恋” だと、断言できる。



なるちかくんと出会って、たくさんのものを、感情を受けとった。とくべつで、たいせつな、宝物。



ふいにコルクボードにかけた、プラスチックの星のペンダントが目に入ってくる。