いちばん星の独占権




「今はね、結婚式のことを色々考えてて……」



ちょっと待って、とりっちゃん先生がいそいそとスマホを取り出した。

それで、画面をパッとわたしの目の前に掲げて、2枚の写真を見せてくれる。




「ね、どっちのドレスの方がいいと思う!?」

「えっ」

「ずーっと、にらめっこしてたら、わからなくなってきちゃって……!」




おそらくお色直しのためのもの。



一枚目は淡いピンクのお姫さま、それもおやゆび姫のようなかわいらしいシルエットのドレス。二枚目は、濃紺の宵闇のようなAラインのドレスに、天の川のようにラインストーンがちりばめられているものだった。



うわあ、これは、たしかに、迷う。

りっちゃん先生の美貌があれば、どちらだって難なく着こなしてしまえると思うけれど……。




「でも、りっちゃん先生は、こっちの方が好きでしょ?」

「っ、なんでわかったのっ?」




とんとん、と指したのはネイビーの方。




「なんでって……バレバレですよ」




夜空のようなドレスだもん。

りっちゃん先生がオーダーメイドしたのかってくらい。




「でも、ピンクの方が好評なのよね……」




納得いかない、の表情。

だけど、わからなくもないな。


りっちゃん先生はお姫さまのようなかわいい顔立ちをしているから、甘いピンクを着せたがるのも。


せっかくの花嫁なのだから、りっちゃん先生が気に入ったものを身につければいいと思うけれど……。





「そうだ、いつになるかはわからないけれど、結婚式にはほのかちゃんにも、それから三上くんにも来てほしいな!」

「ええっ、いいんですかっ?」