なるちかくん寝てたじゃん、って言おうとして、あ、となる。
まさか、ほんとに────。
「寝たふり、だったのっ?」
「ふは、バレてたか」
「だって、寝起きにしてはしゃっきりしてたし……、ええ、でも、ほんとに?」
たぬき寝入りしながら、わたしの顔色が悪いことに気がついていたってことだ。
うん?
……じゃあ、待って、あれは?
『んー……』
『もー、起きてってば、昼休み終わっちゃうよ?』
『んん、もうちょっと……』
あのあと、寝ぼけたなるちかくんにぎゅっとされた。
……けれど、寝ぼけて、なかったのだとしたら、あれは、一体どういうことなのっ?
あたまのなか、大混乱。
そんなわたしを見て、なるちかくんは、くす、と小さく笑った。



