わたしのために、淹れてくれたの……?
どきっとして、それから、あれ……?
「保健室にココアなんて、あったっけ……」
「デスクの引きだしに」
ぺろ、と悪びれず舌を出したなるちかくん。
「あ、え、それって先生の私物……!」
保健室の先生、昼休みにここにいることは、ほとんどないけれど。
病人、けが人には優しいことで評判だけれど、その反面悪ふざけにはとっても厳しい。
れーちゃんやりんくんの保健室での素行で、何度ひやひやしたことか……。
「怒られてもしらないよっ?」
「ふは、もうほのかちゃんも共犯だろ」
「ええ強引……」
ていうか、先生の私物のココアなんていつのまに把握していたの。
なるちかくん、もしかして保健委員のわたしより、保健室に詳しいのかもしれない。
さすがは常連さんだ。



