息が、とまる。
思わず大きく目を見開いてしまう。
「ほのかちゃんの方に自然と目がいくんだよな、ひっかかるっていうか、吸い寄せられるっつーか。後ろ姿でも、横顔でも、どこにいても、俺たぶんほのかちゃんのこと、真っ先に見つける自信ある」
「……うそ」
「はは、なんで嘘だよ。でも、これはマジで、俺の特技かも。なんでかわかんねーけど、ほのかちゃんだけはすぐに見つけられる、いつも」
そんなこと、はじめて言われた。
そんなこと、言ってくれるのは、なるちかくんだけだ。
どうして、なるちかくんは、そう、いつも────。
「おわっ、ほのかちゃんっ?」
目頭があつくなって、おさえようと思ったけれど。
堪えきれなくて、ぶわっと涙が奥からこみ上げてくる。
そのまま、ぼろぼろと子供みたいに大粒の涙をこぼし始めたわたしに、なるちかくんが焦った顔をしている。



