いちばん星の独占権




後ろに体が傾いて、とすん、と背中から落ちていく。

落ちた、その先は。




「……っ、はあ、ほのかちゃんってほんと危なっかしい」

「っ、な」




なるちかくん。
ちらりと見えた金髪におどろいて息をのむ。




「お前らね、この子は俺とデートなんだから、さっさと散ってくんない?」

「あ? なんだよテメエ」

「ジャマだっつってんの、わかる?」




話し方は、柔和で、いつものなるちかくんとそんなに変わらない。

……なのに、威圧感がすごい。


逆らったらよくない、って空気でわかる感じの、今まで聞いたことのない声のトーンだった。



怒って、る?
とにかく、すっごく不機嫌なのはたしかだ。



なるちかくんの方がぜったい年下なのに、そんなの関係なく怯んだのか、あんなに強情だった男の人たちはすごすごと引き下がってどこかに行ってしまった。