む、と頬をふくらませて睨みつけると、あからさまに苛立った表情を向けられた。
「なに、今さら抵抗するんだ? ウッザ」
うざくたっていいもん、だって、あなたたち知らない人だし。
離してくれないと困る。
はやく、戻らないとだめ。
迷惑をかけてしまう……それに、なんだか、今、ものすごく、なるちかくんに会いたい。
「離っ、してください……っ、きゃっ」
逆鱗にふれてしまったのかもしれない。
力任せに腕を引かれて、ああこれ、終わったかも、ジ・エンドかも……と絶望を一瞬見て、それで。
────それで、次の瞬間、とつぜん逆の方向に腕を引かれた。
「見つけた」
「……っ、え?」



