いちばん星の独占権




スマホを取り出そうと手をさまよわせた、のだけど。




「へっ?」



……まさか。

いや、そのまさかだった。



スマホとか財布とか、もろもろの荷物をまとめた巾着袋ごと、さっきみんなといた場所に置き去りにしてきていたみたい。




『ラムネ、買いに行ってくるねっ』




そう言って飛び出してきたのに、これじゃあ、もし屋台が見つかったところでラムネのひとつも買えなかった。



挙句の果てに、迷子になっちゃうし、連絡手段もないし……。


わたし、ポンコツすぎない……?





「うう……」





思えば、迷子になるのははじめてじゃなかった。


そういえば去年、れーちゃんたちとここに来たときも、同じように迷子になった気がする。


あのときはスマホが手もとにあったから今よりは、まだよかったけれど……。





自分のポンコツ具合をまざまざと突きつけられて、だんだんと情けなくなってくる。