「……うん」
かくしごとの後ろめたさで、か細い返事になってしまう。
それでも、なるちかくんが、もうりっちゃん先生の方を見ようとせず、腰を落ちつけてくれたから安心した。
────と、思えたのは、ほんの一瞬で。
「じゃ、俺、ラムネ買ってこよーかな」
なんて言ってなるちかくんが、すぐに立ち上がろうとするから……!
それじゃあ、全然、意味ない。
その道中で、ぜったいりっちゃん先生に鉢合わせちゃう。
「だめっ!」
思わず腕を掴んで、ぐいっとひきとめる。
「え?」
「だめったらだめなの! ラムネならわたしが買ってくるから、なるちかくんはじっとしてて、そこから一歩も動かないで、顔も上げないでっ」
「……は?」
「ラムネ、買いに行ってくるねっ」



