いちばん星の独占権




かき氷を食べたあとは、れーちゃんが買った焼きそばをみんなで分けっこして食べたり、なぜかりんくんとなるちかくんが射的で対決することになったり。



ひとしきり楽しみ尽くして、そしてそれは、みんなで石段に座ってあつあつのたこ焼きを頬張っているときのことだった。



ソースの美味しそうな匂いに誘われて、勢いよく口のなかに放り込んだはいいものの、じゅわっと広がったダシがびっくりするくらい熱くて、涙目になりながらはふはふして。



ふと視線を遠くの方へ向けたとき、見つけてしまったの。




「……!」




黒地にピンクの花もよう。


大人っぽい浴衣につけ加えて、髪もまとめて上げていて、白衣を着ているときとはまったく印象がちがうけれど。



────あれは、ぜったい、りっちゃん先生。




「ほのか? どした、固まって」

「う、や、なんでもないよっ」





ほんとうは、なんでもなくない。




視線の先にはいつもより、ずっとかわいいりっちゃん先生がいた。


浴衣を着ているからか、髪の毛をふわふわかわいくしているからか、念入りにメイクアップしているからか────ううん、ちがう。




りっちゃん先生の隣を連れ添って歩く、そのひとこそが、りっちゃん先生がかわいく見える最大の理由でまちがいない。