いちばん星の独占権




「とにかくっ、これは150円になります」




なるちかくんの手のひらに、払ってもらった分のお金を握らせる。


100円玉が1枚と、50円玉はなかったから、10円玉が5枚。


合わせて6枚の小銭をまじまじと見つめたなるちかくんは、突然「ふはっ」と吹き出した。




「ほんと、ほのかちゃんって面白いな」

「わたしはいたって真剣だよ……!」

「わかってる。びっくりするくらい律儀じゃん。────そこが、クるっていうか」




くる……?

きょとんとしたわたしの頬に今度はひやっとした何かがうしろからふれた。




「ひ……っ?!」

「ほのか」


「なんだ、りんくんかー」

「それ、やる」



振り向けば、りんくん。


頬にふれた冷たいカップを受け取れば、それはかき氷だった。

わたしのお祭りでの定番だ。




「いいの?」

「レモン練乳、好きだろ」


「さすがりんくん」

「何年一緒にいると思ってんだよ」


「えへへ、そうだよね」