「お腹すいてる?」
「うん。じつは、お昼も少なめにしてきちゃった」
「はは、食う気満々じゃん」
からかう声色の笑い声が耳にダイレクトに届いて、かあっと頬が熱くなった。
お昼をいつものはんぶんくらいにしてきたのだけれど、張り切りすぎだったかもしれない。
でも、せっかくのお祭りなんだもん。
なんだかんだ、今日をいちばん楽しみにしていたのはわたしなのかもしれない。
「なるちかくんは、お祭りだったらなに食べる?」
わたしは、かき氷とか、わたあめとか。
……あ、いちご飴も好き。
りんくんとれーちゃんは、甘いものよりもっぱら塩気で、焼きそばとかイカ焼きとか、たこせんとか。
「俺はー、そうだな、あんずあめとか」
「あんずあめ……」
「食べたことない?」



