「じゃあ、小児科と連携して、NICU(新生児集中治療室)にも連絡してもらって、助産師達とも早速分娩時の対応を検討して・・・・」
『ウチの病院で対応できないんです。』
「・・どういうことよ。小児科と連携を取れば・・・今までだってやってきたじゃない。」
眉をしかめ、俺をじっと見つめた福本さんに俺は、胎児の状態を詳しく説明した。
「そんな・・・東京なんて・・・・」
彼女なりに伶菜を支えてきて、俺と同様、これからも彼女のすぐ傍で彼女を支えて行こうと思っていたのだろう。
悔しそうで、哀しそうな想いが唇をグッと噛んだ福本さんから伝わってくる。
『力になって欲しいんです。福本さんに。僕じゃ、支えてやれないから。』
「・・わかったわ。でも、支えてやれないなんて思わないで。ナオフミくんだからできる支え方もあるってことを忘れないで。」
俺と伶菜の関係を知っている福本さんが紡いだ
”ナオフミくんだからできる支え方”
それは何か?
それが何かはわからない
でも、信頼している福本さんのその言葉は
こんなにも自分のココロが揺れていても
頭の片隅にでも置いておかなくてはならない
・・・・頭が混乱気味だったこの時はそう思うのが精一杯だった。



