ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋


伶菜

今はたったふたりしかいないけれど
神の前で誓う


生き別れたあの日からずっと、お前を守ることを考えていた

お前が自ら命を絶とうとしたあの日からずっと、どうやったらお前を守れるかを考えていた
そこで俺が選んだのは、主治医という立場を捨てて兄という立場に徹することだった

でも、お前と過ごす日々のうちに
守ろうという想いだけではない自分がいることに気がついた
愛しい・・・そんな感情が自分の中に芽生えてきていることにも

何度もそんな感情を抱いてはいけないと
自分自身を否定した
元彼氏が現れた時は尚更だった

けれどもいくら否定しても否定し続けられない自分に気がついた今日
世間とか自分の立場とかそんなことなりふり構わずに
俺は兄という立場を捨てた

ひとりの男として、お前の手をとって歩み始めた今日からずっと
お前を幸せにするために
お前の手を離さずに愛し抜くと心に決めた

それをここに誓う

今、ここで
未来に向けて、そして
永遠に誓う
これから一緒に歩む伶菜に・・・


『伶菜・・・・』


俺の
はじめての大切という想いも
はじめての愛しいという想いも
すべてキミが教えてくれた

これからの大切も
これからの愛しいも
俺の最後の最後まで
すべてキミが教えてくれるんだろう

それに負けないぐらい
キミの最後の大切も
キミの最後の愛しいも
すべて俺が教えてあげよう


その気持ちを込めて俺は伶菜と初めての本当に大切なキスを交わした。