が、蒲郡?
なぜここで高速道路から降りてしまったの?
みかん狩り?
海沿いにある遊園地?
そうなの?
それとも、今度こそここ蒲郡にお兄ちゃんの意中の人が住んでいるの?
女医さん?
看護師さん?
それとも薬剤師さん?
でなかったらOLさん?
もしかして教師っていうのもあるかも・・・
あ~、どうなんだろう?
女医、看護師、薬剤師、OL、教師・・・女医、看
『護師・・・薬剤師・・・OL・・・教師・・・・・女医?・・・看護師?それとも薬剤師?』
「伶菜、それ、新しいお経か?」
『あっ?!』
やばい、聞かれてた?ついうっかり口にしてた
でも、今度こそどの人が本命なの?
聞かれちゃったからここはひとつ開き直って、妹なんだし、聴いてみてもいいよね?
『お兄ちゃん、本命はどの人なの?』
「・・・・・伶菜、お前。」
『えっ?』
「また、変なコト考えてるだろっ?祐希が大学病院を退院した時の東京からの帰り道でも、そういうコトあったしな。」
す、鋭い
真剣に真っ直ぐ前を向いて運転してたから、話半分程度しか聞き取られていないと思ったのに・・・
『・・・いいじゃん、教えてくれても!』
完全に開き直った私は生意気気味にそう言い放った。
「ったく・・・そんなに知りたいなら教えてやるよ。」
ゴクンッ
息を呑んでしまう
こうやって教えてくれるのも初めてだし
「お前の言った職種にはいないな。」
そ、そうなんだ
あの中にはいないんだ
じゃあ、後残るは
キャビンアテンダント、デパートのエレベーターガール、大手企業の秘書・・・いや、ここはひとつそういうキレイなお姉さん系ではなく
コンビニの店員さんとか、スーパーマーケットの試食コーナーの売り子さんとか・・・そういう身近な存在に期待したいかも
でも実際どうだろう?
やっぱりお兄ちゃんの意中の人は
キレイな人なのかな?
きっと頭もいいよね?
だってそれらのどちらも兼ね備えた奥野先生に
“敵わない” って言わせた人だよ
そういえば、入江さんが以前、こっそりと私に言ってくれたこと
{アイツの、日詠の手をキミ自ら離してしまうようなコトはして欲しくない。}
その時は、お兄ちゃんの大切な人って、私だったりするかも?なんて思ったっけ
今、思えば勘違いもいいところ
だって、今からきっと、お兄ちゃんの大切な人に会いに行くんだろうから
でも、そんな人がすぐ目の前に現れて
”遠距離ですがお兄様とお付き合いをしています” なんて挨拶されたら
私、妹としてどう話をしたらいいかわかんないよ~
しかも、兄はシスコンでスミマセン・・なんて
口が裂けても言えないし・・・



