「だからこんなコトしたのよ!」
なんとなく今、自分達が置かれている状況を把握し始めていた俺を睨みつけながら、吐き捨てるようにそう言い放った三宅。
三宅が俺という存在をどうしても手に入れたいがために
俺から伶菜を引き離す
そのために、祐希と血の繋がった父親である佐橋さんを捜し出し、
それとなく彼を伶菜と俺に近付かせて、
血の繋がりという手堅い理由で俺から伶菜を難なく引き離そうとしたのか?
もしそうだとしても、
佐橋さんが伶菜のことを愛していて
伶菜も彼のことを愛しているのなら
三宅がしたことは
佐橋さんと伶菜が一緒になるただのきっかけにすぎない
伶菜を手離したくない俺が何と言おうと
どうすることもできないんだ
これからどうするのか
それの行方を左右するのは、おそらく伶菜の意志
彼女が佐橋さんのことをどう想っているのか?
そこだろう
三宅に仕組まれた結婚話でも
伶菜が佐橋さんと一緒になりたいと思っているのなら
今度こそ俺はもうどうすることもできないんだ
伶菜は今、どう想っている?
これからどうしたいと想っている?
三宅が仕組んだ結婚話だったことを知った今
どう想っているんだ?
「康大クン・・・・・三宅さんに私と結婚するように頼まれた?それで結婚しようって言ってくれた・・・の?」
信じられないという彼女の気持ち
それが震えている声からも伝わってくる
三宅に誘導されて結婚しようとしていたワケじゃないんでしょう?・・・と否定して欲しい気持ちまでも
何事にも真面目に物事に向き合う伶菜のことだ
祐希の父親でもある佐橋さんに結婚しようと言われて
凄く真剣にどうするのかを考えたのだろう
その上で彼との結婚を決断したはずだ



