ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋




だって、きっと私、こんな気持ちのままじゃ
結婚式という場にふさわしい顔をできないような気がするから
そういうのはちゃんとカレのことをスキになれたらやってもいいかなって思う


「お金なら心配いらないよ・・・ご祝儀とかでなんとか(まかな)えるプランもあるし。」

『でも・・・』

「もし足りないのであれば俺のほうでなんとかできるぐらい貯金はあるし・・・だから、挙げよう・・・結婚式。」



康大クン、なんかイメージが変わった感じがする

付き合っている時は私ばかりが結婚に憧れていて
カレは暫くの間は仕事に集中したいから、結婚という形で縛られたくないとか
結婚式なんてそんな恥ずかしいコトやりたくないとか
そんなコトをよく口にしていたのに

それだけ、私のコトをちゃんと考えてくれるようになったのかな?

やっぱりカレとも血の繋がっている子供である祐希の存在を知ったからそう変わってくれたのかな?


だったら、私も変わらなきゃいけない

祐希、そしてお兄ちゃんが幸せになるために
そして
自分がこの人と幸せになるために・・・・


『うん、わかった。・・・私、何から取り掛かればいいのかな?』

カレの甘い言葉でようやく私の中でカレとのこれからを考える下地ができ始めた。


こうやって、前を向いて歩いていけばいつか
私の中でのかけがえのない人が
お兄ちゃんではなくなり
再び康大クンになるのかな?


そんなことが頭の中をふわふわと揺らめきながら、これからの予定を康大クンと話し始めた。


私の両親がいないこともあって、堅苦しい儀式とかはやめようということになり、結納は行わないことにした。
“仕事が忙しいから、できたら一緒に住んで、家で一緒に結婚式の準備等をしたい” との康大クンの意向。

それもあり、結婚式を行う前から康大クンのマンションで同居し、結婚式場、引き出物、招待客の検討や招待状の準備など結婚式の準備等を行うことになった。
新婚旅行もカレの多忙により先延ばしになった。
来週の土曜日が友引とまあまあお日柄もいいから康大クンの意向に従って引越しをすることになった。


あまりにも急な予定。

けれども、お兄ちゃんのもとから自立すると決めた自分の決意がこれ以上揺らぐことがないよう、私自身も早く康大クンと一緒になりたかったから、引越しの予定は本当にすんなりと決まった。