”とことん壊れなさいよ”
”アタシが受け止めるから”
透き通る白い肌がほんのり桜色に色付き始めている三宅の裸体。
それを指と唇そして舌でむさぼるように触れている最中に、その言葉達のせいで頭を過ぎったこと。
”・・・・お兄ちゃんも、ちゃんと一生涯大切にしたい人を見つけて、ちゃんと幸せになって!・・・・絶対だよ!”
それは昨晩、伶菜がドア越しに俺に叫んだエール。
こんな風に体と心が別で動いている状態で三宅を抱くこと
それが伶菜が言う ”ちゃんと幸せになって” という俺へのエールにちゃんと応えていることになんかなるはずがない
こうやって他人を欺き、そして自分をも欺き、その人に甘えて幸せになるフリをすることを伶菜が正解だなんて思うはずがない
例え、その人がそれでいいと言ってくれたとしても・・・・
『すまない・・・』
「どうして?どうしてやめてしまうの?」
『・・・・・・・・』
「日詠クンになら、アナタにならどうされてもいい・・・そう思ってる。だから・・・」
どうなるかわからない明日
どうなるか予想もつかない未来
それでも
隣に誰もいなくても
大切なモノは何かを見失うことなく
自分の足でちゃんと立って
自分の意志で一歩を踏み出したい
『これ以上、三宅を傷つけたくない。』
例え、その姿を見た他人から
非常識だとか
あり得ないことだと思われようが
・・・伶菜が愛しい
俺は自分のその想いから目を背けたくない



