『伶菜のコトなのか?』
「妹さん、伶菜さんって言うんだっけ?」
『だから、どういうコトなんだ?』
全く余裕のない俺は三宅の質問にYESと答えないまま、状況把握を急かす。
今日の昼間、伶菜は病院まで着替えを持ってきてくれたけれど
その時に三宅は伶菜に会ったのか?
以前、院内で伶菜と三宅が接触したことがあるらしく、
その時には伶菜が一緒に暮らしている俺のもとから自立するなんて言い出して、俺が伶菜に出て行かなくても大丈夫だと説得した
過去にそんな出来事があったから、もし彼女達が再び接触したようなことがあったら、平常心ではいられない
アルコールが回っていて、頭が若干ふわふわする今なら尚更だ
「だから、伶菜さんが若い男に ”愛してる” と言われ・・・」
伶菜が?
愛してるって、若い男に言われていた?
「彼女も、彼に ”愛してるよ” って答えているところ、見かけちゃったの。」
その男に
”愛してるよ” って
伶菜が言ったのか?
愛してるって
本当に彼女がその男にそう言っていたのか?
『そんなこと・・病院で?』
「そう。病院内でよ。迎えに来ていたのかしら?」
『・・・やっぱり彼氏・・なんだな。』
伶菜から ”スキな人と結婚する” と聞いて
それは充分あり得ることだと頭ではわかっていた
それでも現実味なんてなかった
でも、第三者から、そういう存在が実際にいるということを聞かされると
嫌でも現実味を帯びてくる



