だからもう
『何でも言えばいいんだろ?』
トボけ続けるしかないだろ?
でなきゃ、俺はうっかり本音を漏らしてしまうだろうから・・・
「確かにそう言ったけど・・・でも私、結婚するって言ってるんだよ・・・それに関しては、なんかないの?」
でも、伶菜はそんな俺を見逃してはくれないようだ
結婚すること
それに対して何かないの?・・・か
おめでとう?・・・違う
俺も嬉しい?・・・これも違う
結婚とかやめとけ?・・・これはダメだろう
でも、ちゃんと伶菜が前に進めるような言葉をかけてやらなければならないのに
全然ダメだ
でも、トボけ続けるわけにはいかなさそうだから、ちゃんと言っておこうか
『・・・何もないよ・・・俺はただ、お前が今、ここで笑っていてくれればそれでいい・・・だからそういうことしか言えないな。』
伶菜を引き留めることが許されない俺の
伶菜のことが愛しいという言葉を決して口にしてはならない俺の
今の精一杯の気持ちを・・・・



