ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋





一番のクスリが私と祐希なんて、なんだかくすぐったい感じ


『そんなコトないですよ・・・一緒に暮らしていてもなんの役にも立ってなくて・・・逆に私の世話まで焼いてくれてるし。』

「いいのよ~。アイツは伶菜ちゃんの世話が焼きたくて仕方ないんだから、やらせておけばいいのよ。」

『忙しいそうなのに、申し訳なくて・・・ゆっくり休ませてあげられないような気がして。』

「何、言ってるのよ。いい気分転換できているみたいよ。休み明けのナオフミくんみてるとそれがよくわかるし。」



いい気分転換?
そうだといいけれど・・・


「それに、病院に居るときの彼は涼しい顔して仕事してるから、彼が世話を焼く姿って想像つかないのよね・・・若い看護師がそんなこと聞いたら羨ましがりそうだわ・・・ナオフミくん、ただでさえ彼女らにモテるから」



ただでさえモテるかぁ
それ、わかる


日詠先生
背が高くて、見つめられると身動きできないぐらい惹き付けられる切れ長の目で、鼻や顎のラインがすっとしていて、ハッキリ言ってカッコイイし、

日詠先生
こっちが申し訳なくなるぐらい、優しいし


日詠先生
料理が上手いだけじゃなくて、料理人かと思うぐらい手際も凄くスムーズで


日詠先生
定期購読している科学雑誌を読む時に、テーブルに頬杖をついて、頬を長い人差し指でトントンしている姿も絵になるし


日詠先生
ほのかに香るグレープフルーツミントの香りですれ違い様にドキドキさせてくれちゃってるし