『先生?』
「・・・・・・」
返事が返ってこなくて静かな状態になったせいで
彼に触れている自分の肩へ意識が向く。
あれっ?先生?
おでこが熱い
ハンパなく熱い
私の肩に伝わってくる先生の体温
温かいじゃなくて熱く感じるのは、私の気のせいなのかな?
「俺・・・今の俺はきっといなかった、、、かも、、、、しれ・・・」
『日詠先生!!!!!!』
私の肩から彼の頭がズリ落ちそうになった瞬間、彼は冷蔵庫にその身体を預けるように倒れ込みそうになっていた。
私は慌てて彼の左腕を掴み、彼の名前を大声で叫んだ。
掴んだ左腕からも熱感が伝わってくる。
そして彼の額にはうっすらと汗が滲んでいた。
『先生、凄い熱!!!!・・・・薬飲んだ?』
「まだ・・・」
声が掠れていると思ったら、風邪ひいてたんだ
冷凍庫を物色してたのも氷で冷やそうと思ったのかな?
『先生、何か食べてから薬飲んだほうがいいから。取り敢えずちょっとベッドで横になってて。』
「ハイ・・・・」
小さな声で素直に返事をした日詠先生は足元をふらつかせながら彼の寝室へ向かって壁を手で伝いながらなんとか歩いて行った。
私は急いで冷蔵庫を開けて、病人がすぐに口にしやすそうなモノを必死に探したけれど、りんごぐらいしか見つけ出せなかった。
それでも何も食べずに薬を飲むよりは、りんごでも口にしたほうがいいと思い、のど越しがよくなるようにそれをすりおろし、額の上に載せる冷たいタオルと一緒に彼の寝室へ持って行った。



