ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋



『もしかして入江さんって、名古屋国大出身ですか?!』

「えっ、、そうだけど・・・」

『私もです!!! 私、外国語学部で。』

「そうなんだ!! 俺は理学部だったんだ・・・外国語学部なんて難しい学部、さすが日詠の妹さんだね。」

『そんなこと・・理学部のほうが入試の倍率高いと思いますよ!!』

入江さん、同じ大学だったんだ
なんか話しやすいし、なんか親近感抱いちゃう

日詠先生に負けじ劣らずカッコイイし
入江さんの彼女、きっとキレイな上にいい人なんだろうなぁ・・・つい妄想しちゃうよ~


「もしもし、おふたりさん、注文どうする?」

大学の話で盛り始めていた入江さんと私の会話に、メニュー表を差し出しながら遠慮がちに割って入ってきた日詠先生。


『ダージリンティーシフォンケーキで!!』

「ダージリンシフォンだな。」

そのメニュー表を見ないままオーダーした私と入江さんの声は見事にシンクロ。


「・・おたくら、ホントに初対面?」

メニュー表を渡し損ねた日詠先生は勢い良くメニュー置き場にメニュー表を戻しながら小声でそう呟いていた。

なんか、日詠先生、いつもと違う?

医師として従事しているときはいつも爽やかだけど冷静で
家でくつろいでいる時はいつも穏やかで
なのに、今はそのどっちでもなくて

彼の空気、いつもと違う?
なんでだろう・・・・



「日詠・・・嫉妬か?」

えっ?!



入江さん、今、嫉妬って言った?

えっ?! 日詠先生が嫉妬???

ま~さか
だってここには入江さんと私しかいないし

まさか
日詠先生が入江さんのコト
好きってことないよね?


「・・・誰が?」

「日詠、お前が。」


冷ややかな空気を纏った日詠先生と向き合う入江さんは面白くてたまらない様子。



このふたり、付き合いが長そうだし、入江さんも日詠先生のことよく知ってるみたい

入江さんは日詠先生が想い続けている人のことを知っているのかな?

やっぱり、日詠先生のどうしても守りたい人は
奥野先生とかでもなく、他にちゃんといるのかな?
入江さんはやっぱりその人のことも知っているかも・・・