『あっ、うん。』
首を傾げながら返事をした私の正面に居た日詠先生は、私の真似をするように彼も首を傾げつつ、私のおでこを人差し指でツンと一突きしてきた。
突然のおでこ一突きに私は咄嗟におでこを押さえる。
そんな私を意地悪っぽい笑みを浮かべながらじっと眺めた後、彼はようやく口を開き始めた。
「お前がココに居ることと奥野さんや三宅のコトはなんら関係ないことだろ?・・・お前がココに居たいだけいればいいし、出て行きたくなったら出て行けばいい・・・・・伶菜自身がそれを決めればいいから。」
彼はさっきの笑みを浮かべたまま穏やかな口調でそう言い、持っていたみかん大福の箱を私の両手の上に載せ、浴室の方へ向かって歩き始めてしまった。
なんか、先生のその言葉
日詠先生自身の意思っていうモノが全然、伝わってこないよ
出て行きたくなったら出て行けばいいなんて
なんか、私
彼の傍に居ても居なくても、どっちでもいいみたい
きっと、日詠先生は私の意思を尊重してくれた上でそういう言い方をしてくれたんだと思うけど
いざ、そう言われると、妹っていう存在は傍に居ても居なくてもどっちでもいい
その程度の存在なんだなって思えてしまう
やっぱり、妹っていうのは
どうしても守ってやりたい存在には敵わないんだね
仕方ない
私は日詠先生の妹なんだから・・・
ガチャッ!!!
「俺はさ、今のままが・・・いいんだけどな・・・・・」
・・・・・・???



