日詠クンも、私も幸せを掴めないって
どういうコト?
私が日詠先生の傍にいるから
彼は幸せになれないの?
私が日詠先生の傍にいるから
アナタも幸せになれないの?
それって
アナタが日詠先生の大切な人・・だからなの?
それとも
私が日詠先生の傍にいる事によって
彼に余計な負担をかけてしまっているの?
もし、どちらも事実ならば
私はどうしたらいいの?
「そんな顔しないでよ。私がアナタを泣かせようとしてるみたいじゃない!」
『・・・・・・』
「でも、事実なのよ。」
『・・・・・・』
「日詠クンから何も聴いてないの?」
聴いてないもなにも、
日詠先生はただ私を立ったまま腕の中に引き寄せた
ただ、それだけ
でも、もしかして彼のその行動は
私の目の前にいる彼女から耳にした事を口数の少ない彼なりに伝えようとしたの・・?
でも、私、理解できない
抱き寄せるコトで彼が私にそんなコトを伝えようとするなんて
”俺には一緒に幸せを掴みたい人がいる”
”お前は俺にとって負担になっている存在だ”
というコトを伝えようとしていたなんて・・・
『到底・・・理解できないよ。』
こんな時まで自分の頭の中で思っていることをつい口にしてしまう私の悪い癖が姿を現す。
「でも、事実なのよ。アナタが日詠クンのお荷物になっているのは。」
『お荷物・・・・』
ストーカーのように人物を指し示す言葉ではなく、”お荷物” という全く血の通ってない物質に例えられてしまった私は
彼女に反発する元気も
彼女がなぜそんなことを言い出したのかについて本人に直接尋ねてみる余力も
皆無な状態に等しかった。



