ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋




伶菜ちゃんへ

赤ちゃんが無事に産まれたってお聞きしました。おめでとう!!
慣れない環境でよく頑張ってるね!えらい えらい!
でも頑張りすぎはアナタの身体によくないだけでなく、赤ちゃんにとってもよい影響を及ぼさないから
のんびりゆったり育児に取り組んでね!

そんな伶菜ちゃんにお願いしちゃって申し訳ないんだけど・・・
ウチの心配性の産科ドクターに時々メールしてやってくれるかな・・・?

この前、仮眠室に起こしに行ったら「伶菜・・」って寝言で呟いてたぐらい、伶菜ちゃんのコト、心配してるみたいだから・・

メルアドは下記の通りだよ☆
伶菜ちゃんからメールなんて貰ったら、アイツ、ますます仕事頑張っちゃうから(笑)

また、名古屋に戻って来たら、ベビーと一緒に産科にも顔出してね!待ってるよ!

追伸:この前、オーストラリアに潜りに行って来た時に伶菜ちゃんとベビーにお土産買ってきたから楽しみにしていてね!      福本でした☆





『福本さん・・・・』

「伶菜の知り合いだった?その看護師さん?」

『知り合いというか、名古屋で入院してた時にいろいろと良くして貰った看護師さんなの・・・』

「ふーん、伶菜・・・アンタさーーーその看護師さんが言ってたように、日詠先生に大切にされてるよ。」

『えっ?』

「彼はさ、アンタが入院中にいろいろ余計な心配や不安を抱かないようにその看護師さんにフォローさせてたんだよ、きっと。」

そっか・・・その頃
検温とか自分の仕事を済ませたらすぐにナースステーションに戻って行ってしまう他の看護師さん達とは異なり、
福本さんは私のベッドの傍にある椅子に腰掛けて、面白かった映画のコト、ファッションのコト、彼女がこよなく愛すダイビングの話なんかもしながら、私の興味があるコトとかにも色々耳を傾けてくれたっけ

私、福本さんが来るの、楽しみにしてたな