超音波検査?!

確かに胎児の心臓の異常がありそうなことには気がついた
でも、それが何かを正確に掴むことはできなかった
そういう状況で彼女を救ったと言えるのか?


「こっちの病院の先生に・・・心臓外科医師の日詠先生・・・先生のお父さんに、”産科医師に見つけて貰ったのはラッキーだった”って言われたんです。」


父さんがそんなことを言ったのか?


「先生の観察力と腕がなければ見つからなかっただろうって・・・・」


医療に対して誰よりも厳しい目を持っている父さんが?
そんなことを言ったのか?

信じられない




「・・・先生・・・?日詠先生??」

『あっ、ゴメン・・・・父さんは、そんなコト言ってたんだ。』

「ええ・・・・だから、先生は私達のコトちゃんと助けてくれたんです。」

『・・・・・・・・・』


医師としての自分を認めてくれているかのような父の言葉
そして、何よりも
それを信じて、俺が伶菜達を助けたって思ってくれている彼女の言葉
まだ自分のことを信じてくれているようなその言葉も

ただ素直に嬉しい