家の前につくと決まって慶太はキスをする。 優しくて… 甘いキス… この時… 頭の中には剛兄は居ない。 慶太のさっき見た笑顔で埋めつくされている。 「じゃあ、また明日!」 「うん!またね!」 広い背中を見つめる。 好きだよ? でも…でも―……