頑張れDさん‼︎第7話



「お疲れ様ですネピオンさん」

「お疲れ様〜」

「いや〜まいりましたよ〜」

あれから(LINE間違い事件)二週間が過ぎた頃
Dさんから電話があった。

(?この番号は会社の携帯だな)

「どうした〜会社の携帯からみたいだけど」

「はい〜実はですねぇ〜」

「うん、実は、何?」

この男Dさんは、何時も様に何か有ると私に電話して来るのだった。

「実は、またスマホ奥さんに没収されたんですよ〜」

「あ〜〜今度は何をやらかしたんだ?」

「はい、昨日の夜に〜」

「うん、昨日の夜?」

「風呂上がって〜リビングに戻って〜」

「うん、戻って?」

「あっ!スマホ何処に置いたかなぁ〜と思って〜」

「うん、うん」

「リビングを探したんですけど無くて〜」

「うん」

「それで下駄箱の上に置いていたのを思い出して〜」

「うん、うん」

「んで下駄箱の所に行って〜」

「うん」

「下駄箱の上を見ても無くて〜奥さんのM美に俺のスマホ何処にあるか聞こうとしたら〜」

「うん、聞こうとしたら?」

「M美の姿がなくて」

「うん、それで」

「それで、ですねぇ〜寝室のドアを、ゆっくり開けたら」

「うん開けたら」

「はい・・・開けたら〜M美が、俺のスマホを触ってて〜」

「うん」

「俺は、優しくM美に、あの〜俺のスマホ〜と」

「うん、うん」

「それで、M美はLINEを開いまま振り向いて『あ〜上がったの〜』と言ってスマホをチェックしていたんですよ〜」

「んで?」

「それで俺は恐る恐るM美に聞いたんですよ」

「うん」

「M美、あの〜パスワード・・・知ってたの?」

『あ〜パスワード・・・そりゃーアンタの指の動きで分かるわよ!』

「と言われて〜」

「うん、それで?」

「はい、それでLINEの画面を見せられて〜」

『ユミって誰?』

「あっ、いや〜みたいな感じで動揺してしまってですねぇ〜」

「あ〜なるほど〜」

「あ〜また没収ですよ〜」


Dさんは、その後必死に弁明したらしいがビンタされたうえスマホを奥さんに没収されたのだった。

(しかし・・・指の動きでね〜)

「ブルッ!」


        ・・・・続く・・・・