あれから二週間が経過した。

私は変わらず、バスケ部のマネージャーを続けている。



「ストレッチが終わったら、シュート練に移ってくださーい」


マネージャーの仕事にはすっかり慣れた……とはまだまだ言えないけれど、結先輩のご指導のお陰で、何とか一通りの仕事は出来るようになってきた。


結先輩以外の部員の人達と話すのはまだまだ苦手意識があるけれど、練習の指示を出したり、挨拶をするくらいは、最近は抵抗がなくなってきた……いや、そのくらいのことは出来て当然かもしれないけれど。



「お疲れー。みずほちゃん、遅れてごめんねー」

掃除当番だったためいつもより遅れて体育館にやってきた結先輩が、コートの隅にいた私に声をかけてきた。


「結先輩。お疲れ様です。いえ、大丈夫ですよ」

「おっ、みずほちゃんももうすっかり一人前のマネージャーじゃん。これなら私が引退しても大丈夫だわ」

「い、いえ、それはまだ不安です……」

私がそう言うと結先輩はおかしそうに笑いながら、制服からジャージに着替えるために更衣室へ向かった。


私は再び、コートに視線を戻す。


……すると、先輩と一緒にシュート練習をしている松永君の姿が視界に映った。