翌日。

連休明けの今朝は、どの部も部活動はお休みだった。


いつもより少し早い時間に教室に入ると、松永君の姿が目に入ってしまった。


すぐに目を逸らし、気付かれないように気配を消しながら自分の席へ着く。


……でも彼は、すぐにそんな私に話しかけにやって来た。



「みずほ、昨日は俺……」

「っ!」

昨日の話なんて本気でやめてほしくて、私は席を立ち、教室から走り去る。


……同じクラスなのに、いつまでこんな風に避けていけるか分からないし、そもそも逃げずにちゃんと向き合うべきかもしれない。


それでも、しばらくはまだ無理だ。