バスケ部のマネージャーになって、二週間が経過した。
明後日からはゴールデンウィークで学校はお休み。ほぼ毎日、部活はあるけれど。
「桜井さんっ」
休み時間、自分の席で一人本を読んでいた私に、松永君が話しかけてきた。
クラスの男子と話すのはまだかなり抵抗意識があるけれど、松永君はよくこうして声をかけてくれるからか、他の男子よりはまだ気楽に話せるようになっていた。
「何読んでるの? えっ、バスケのルール本?」
「う、うん。結先輩が貸してくれたの。連休中は練習試合もあるし、細かいところまでしっかり知識を身に付けておきたいと思って」
「真面目ー! いや、努力家って言った方がいいかな?」
いい子いい子、なんて言いながら、彼は今日も私の頭を撫でてくる。
……何だろう。
今までだったら、男子にこんな風に触れられたら絶対に全身が拒否反応を起こしていた。
実際、松永君に初めてこうして頭を撫でられた時も〝やめてー!〟と心の中で全力で叫んだし、逃げたくもなったのに……今はそんなことはなく、無抵抗で受け入れている自分がいる。
しょっちゅう撫でられるから、単純に慣れてしまったのかな、と自分では思っているのだけれど……
じゃあ、胸が僅かにドキドキするのは何でだろう。
最近松永君といる時に感じるこの気持ちは……一体何?
明後日からはゴールデンウィークで学校はお休み。ほぼ毎日、部活はあるけれど。
「桜井さんっ」
休み時間、自分の席で一人本を読んでいた私に、松永君が話しかけてきた。
クラスの男子と話すのはまだかなり抵抗意識があるけれど、松永君はよくこうして声をかけてくれるからか、他の男子よりはまだ気楽に話せるようになっていた。
「何読んでるの? えっ、バスケのルール本?」
「う、うん。結先輩が貸してくれたの。連休中は練習試合もあるし、細かいところまでしっかり知識を身に付けておきたいと思って」
「真面目ー! いや、努力家って言った方がいいかな?」
いい子いい子、なんて言いながら、彼は今日も私の頭を撫でてくる。
……何だろう。
今までだったら、男子にこんな風に触れられたら絶対に全身が拒否反応を起こしていた。
実際、松永君に初めてこうして頭を撫でられた時も〝やめてー!〟と心の中で全力で叫んだし、逃げたくもなったのに……今はそんなことはなく、無抵抗で受け入れている自分がいる。
しょっちゅう撫でられるから、単純に慣れてしまったのかな、と自分では思っているのだけれど……
じゃあ、胸が僅かにドキドキするのは何でだろう。
最近松永君といる時に感じるこの気持ちは……一体何?