「まあ、篠原君が怒る気持ちも分かるんですが……」

「気にしない、気にしない。ちなみに私も、バスケのルールなんて全然知らなかったけど、男子部員に誘われてマネージャーになった人だから」

「そうなんですか⁉︎」

「そうよぉ。だからみずほちゃんも入部動機なんて気にせず、これから一生懸命頑張ろ!」


結先輩の言葉が、じーんと胸に染みる。

結先輩は二学年も上の先輩なので、お友達になりたいというのはおこがましい気もするけれど、部活を通して友達を作るために、そしてバスケ部のために、誠心誠意努力しよう……!