「もちろん!ありがとう!!

これで佐久間くんとの夏の思い出ができる~!」


「竜の事大好きだよな、お前。
そんなにいいか?」


そんな質問に食い気味で答えだ。


「当たり前でしょ!?
なんかもうかっこいいじゃ収まらないみたいな?」


私の熱弁に少し苦笑しながらも聞いてくれた。


「まぁ頑張ってな?竜が女と会話するのお前ぐらいだから。
俺は栞と浴衣デート。」


語尾にハートがつきそうな勢い。

ほんとに羨ましすぎ。


「あ、それと竜のやつ案外楽しみにしてるから。」


「へ!?嘘!」


「嘘。」


上げて落とすのが上手な事で。


私の感情忙しいわ。


「でもお前の浴衣楽しみにしてるのは事実だから着て行ってやれよ?」


頭にポンと置かれて席を外した陸人。


私はさっきの陸人の言葉を頭の中で繰り返す。


...私の浴衣...を楽しみに......?