「好きです!佐久間くん!」


佐久間くんの顔を見上げた。


とき。


唇に柔らかい感触が当たった。


なに。今の。


目の前には目を瞑る佐久間くんの顔がドアップに。


「そんなの知ってるんだけど。」


そしてまた顔が近づく。


私はそれを阻止した。


見るからに不機嫌になった佐久間くんの顔。


「佐久間くんは言ってくれないの?」


「......好き。」


少し顔を赤らめながら言う佐久間くんが可愛くて。


私は強く抱きしめた。

それが私の夏の思い出。