そして、私の元へと近づいてくる。
「...遅刻なんだけど。」
それだけ言って先に歩いていってしまう。
私は小走りで追いつき、話しかける。
「浴衣...なんだね。」
私の言葉が聞こえているのかいないのか。
何も答えずまた先に行ってしまう。
歩幅が違うのは分かってるんだけどだんだん離れて行ってしまう。
私は追いつこうと小走りで佐久間くんの元へ行こうとする。
そしてやっと追いついた時。
私は佐久間くんの浴衣の袖をキュッと摘んだ。
「......なに。」
「はやい。」
やっと目が合った。
そして、
するりと手が重なった。
「なら、俺の傍から離れないで。」
耳元で低く、そう言われた。
私はギュッと手を握り、くっ付いた。
離れないという意味を込めて。
♡
会場に着くと人が溢れていた。
どこを見渡しても人しかいない。
「すごい人だね。」
思わず握っている手を強くしてしまう。
それに気づいたのか、佐久間くんは手を絡める形に。
それは俗に言う恋人繋ぎ。
私の心拍数は上がりっぱなし。
「...遅刻なんだけど。」
それだけ言って先に歩いていってしまう。
私は小走りで追いつき、話しかける。
「浴衣...なんだね。」
私の言葉が聞こえているのかいないのか。
何も答えずまた先に行ってしまう。
歩幅が違うのは分かってるんだけどだんだん離れて行ってしまう。
私は追いつこうと小走りで佐久間くんの元へ行こうとする。
そしてやっと追いついた時。
私は佐久間くんの浴衣の袖をキュッと摘んだ。
「......なに。」
「はやい。」
やっと目が合った。
そして、
するりと手が重なった。
「なら、俺の傍から離れないで。」
耳元で低く、そう言われた。
私はギュッと手を握り、くっ付いた。
離れないという意味を込めて。
♡
会場に着くと人が溢れていた。
どこを見渡しても人しかいない。
「すごい人だね。」
思わず握っている手を強くしてしまう。
それに気づいたのか、佐久間くんは手を絡める形に。
それは俗に言う恋人繋ぎ。
私の心拍数は上がりっぱなし。