渚は言うところのプレイボーイくん。

「あそこで女の子たちが呼んでるから言ってあげて。」

さっきから廊下が騒がしかったのはこいつのせい。

「ふんっ!いいもん!」

なんて可愛く言って廊下へ出ていく。

「流石。高嶺の花のツンデレ女王。」

私が廊下の方をずっと見てると正面からそんな声が。

「だから、違うから!!」

高嶺の花のツンデレ女王だなんて恥ずかしすぎる。

誰よ...そんな名前付けたの...

「なんで自分の首を絞めるようなことするのよ、雅も。」

藍にそう言われ、食べていた卵焼きが喉に詰まる。

「っゴホゴホ...!!
...っしょうがないじゃない。」

「もう。
渚くんが雅の事溺愛してるからいいけどさ、いつかポイっと捨てられちゃうよ?

まあ、渚くんに限ってそんなことは絶対ないと思うけど。」